「MDPI Japan編集委員会議2025」を開催
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- 12月10日
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更新日:3 日前

2025年11月5日、MDPI Japanは「編集委員会議2025」を浅草にて開催しました。こちらはMDPIに対して忌憚のないご意見をいただく場として設定された少人数の集まりで、現地5人、オンライン6人の先生方のご参加をいただきました。3回にわたり、本会議のレポートをお届けします。
開催の目的

本会議は、MDPIのジャーナルで編集委員を務めていらっしゃる先生方と、MDPIスイス本社のHead of PublishingであるPeter Roth、日本支社社員が一堂に会し、
オープンアクセス出版のこれから
日本の研究環境や評価制度の現状
MDPIジャーナルに対する期待や課題
について率直に意見交換を行うことを目的として企画されたものです。規模を小さくすることで、一方通行の説明ではなく、双方向のディスカッションを中心とした濃い時間となりました。
プログラムの概要

当日はまず、日本支社のオフィスマネージャーよりMDPIの成り立ちや現在の出版活動、オープンアクセスの位置づけなどについて、簡単なご紹介を行いました。続いて、司会より、ご参加いただいた先生方お一人お一人のお名前と、担当していただいているMDPIジャーナルを紹介しました。その後、スイス本社のPeter Rothがプレゼンテーションを行いました。
こうした情報共有の流れの中で、自然と質問やコメントが交わされ、早い段階から活発なディスカッションへと発展していきました。現地とオンラインの先生方が、それぞれの立場から率直なご意見を寄せてくださり、対面・オンラインが一体となった議論の場となりました。
当日のディスカッションで意見が交わされた主なテーマ

ディスカッションの中心となったテーマのひとつは、日本市場におけるMDPIの情報発信のあり方でした。オープンアクセス専門出版社への誤解をどう防ぐか、日本の研究者・大学関係者に対して、どのように情報を届ければMDPIの実態や考え方がより正確に伝わるのか、といった点について、さまざまなご意見・ご提案をいただきました。
そのほかにも、査読や編集の進め方、APC(論文掲載料)と研究費の状況など、日頃のご経験に根ざしたトピックが幅広く取り上げられました。先生方からは具体的な事例やご懸念、改善のためのアイデアを多く共有いただき、MDPI側としても改めて考えるべき点が浮き彫りになりました。
参加された先生方からのフィードバック

会の終盤には、参加された先生方から「普段なかなか聞けない本社側の考えを直接聞けてよかった」「懸念点を率直に共有できた」といったコメントを頂戴しました。一方で、MDPIとして今後取り組むべき課題も数多く提示していただき、社内で真摯に受け止めていくべきポイントが明確になりました。
MDPI Japanとしては、この会議を「日本の研究者コミュニティとの対話を深めるための第一歩」と位置づけており、今後も継続的に対面・オンラインの場を設けていきたいと考えています。今回の編集委員会議でいただいたご意見は、MDPI本社および各ジャーナルの編集部とも共有し、日本の研究者の皆さまへの情報発信やサポート体制の改善につなげてまいります。
おわりに

あらためまして、お忙しい中ご参加くださった先生方に心より御礼申し上げます。MDPIは、日本の研究者の皆さまのご協力・ご助言を得ながら、オープンアクセス出版を通じて研究成果の発信を支えるパートナーであり続けたいと考えています。今後も、MDPIやオープンアクセス出版に関するご意見・ご質問がございましたら、どうぞお気軽にMDPI Japanまでお寄せください。
MDPI Japan編集委員会議2025レポート [全3回]
「MDPI Japan編集委員会議2025」を開催(本記事)



