MDPIジャーナルの掲載論文が累計200万本に到達
- 1 日前
- 読了時間: 3分

(※本記事はmdpi.comの英文記事「MDPI Reaches 2 Million Published Articles」を翻訳したものです)
2026年8月、MDPIが出版した論文の累計が200万本に達しました。MDPIが1996年に最初のジャーナル「Molecules」を創刊したとき、掲載された論文は74本でした。その後200万本を出版するまでに成長すると想像するのは、当時は難しかったはずです。MDPIは2026年5月に創立30周年を迎えており、200万本への到達はその3か月後のことでした。
MDPIが累計100万本に到達したのは2022年12月で、創業から25年が経っていました。そこから200万本に達するまでは、4年足らずでした。
オープンアクセスとともに歩んだ30年
MDPIは、早い時期からオープンアクセスに全面的に取り組んだ出版社のひとつです。2008年にCC BYライセンスを採用し、2016年にはプレプリントサーバーのPreprints.orgを立ち上げました。2017年には、完全オープンアクセス出版社として世界最大の出版規模になっています。
同時に、この方針を安定的に、かつ大規模に運用するための基盤も整えてきました。初期のオンライン投稿システムから、現在すべてのジャーナルが利用している自社開発のプラットフォームまで、いずれも自前で構築したものです。
現在、世界で公開される研究成果の半分以上がオープンアクセスになっています。オープンアクセスとは、CC BYのもとで、無料で、公開と同時に、再利用できる形で知識が届くことを指します。ある発見を次に活かすのは、研究者であり、臨床医であり、政策担当者です。オープンアクセスは、その人たちが成果にたどり着くまでの障壁をなくします。
2025年の1年間で、MDPIのジャーナルに掲載された論文の閲覧数とダウンロード数は、合計19億件を記録しました。
誌数と評価、両面での成長
MDPIの完全オープンアクセスジャーナルは、主に自社での新規創刊によって数を増やしてきました。引用の面での評価も、これに伴って高まっています。2026年夏の時点で、Journal Impact Factor(JIF)が付与されているMDPIのジャーナルは330誌です。また、JIFが付与されたジャーナルのうち71%が、分野内のQ1またはQ2(分野内の上位50%)に位置しています。
こうした成果は、7万人を超える編集委員の先生方に支えられています。論文の採否の判断、ジャーナルの方針についての助言、特集号の企画と運営、同僚研究者へのジャーナルの紹介。200万本の出版は、こうした一つひとつの積み重ねの結果です。
持続可能な社会に向けた出版
MDPIは2022年に、国連のSDG Publishers Compactに参加しました。MDPI Sustainability FoundationとWorld Sustainability Forumも、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に直接つながる研究を集める場として活動を続けています。SDG Hubでは、ジャーナルを横断して、SDG 13「気候変動に具体的な対策を」に関連づけられた論文約8万本を紹介しています。
創刊から30年、200万本に至る歩みは、30周年記念ページでご覧いただけます。



