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MDPIとResearch SolutionsのSciteが連携、AIツール上でオープンアクセス論文の発見・出典表示・利用状況の把握が可能に

1 日前
読了時間: 4分


MDPIのジャーナルがSciteに収載され、Scite MCP経由で検索可能に。Claude、ChatGPTなどのAI環境で、研究者は出典が明示された形でMDPIの論文を参照できるようになります


スイス・バーゼル、米国ネバダ州ヘンダーソン(2026年10月6日)――オープンアクセス(OA)学術出版社のMDPIと、AIを活用した科学研究ツールの大手プロバイダーであるリサーチ・ソリューションズ(Research Solutions, NASDAQ: RSSS)は、MDPIのジャーナルをSciteに収載し、Scite MCPを通じて提供することで合意したと発表しました。この合意により、MDPIで出版された研究成果を、研究者が日頃使っているAIツールから見つけられるようになります。MDPIの論文が、出典の明示、最終出版版(Version of Record)へのリンク、論文単位の利用状況レポートを伴う形でAIツールに提供されるのは、今回が初めてです。

 

研究者が文献探索を始める場は、従来の検索インターフェースからAIアシスタントへと移りつつあります。しかし現状では、AIツール上で出版済みの研究成果が参照される際、出典の示し方は一定せず、正式な論文へのリンクもありません。出版社の側も、コンテンツの利用状況や利用者の属性を把握できていません。

 

Scite Publisher Gatewayは、出版社がこうした課題を解決するための基盤です。収載されたコンテンツは、引用の文脈と、検証済みの論文本文への直接リンクとともにAIの回答に表示されます。出典表示に関する指標は、出版社のダッシュボードで確認できます。今年初めの提供開始以来、Scite MCPが処理したリクエストは2,200万件を超え、月間リクエスト数は前月比30%以上のペースで増加しています。

 



MDPIのChief Publishing OfficerであるConstanze Schelhorn博士は、次のように述べています。


「研究者が文献を探す手段としてAIアシスタントを使う場面が増える中、AIが生成する回答が、出版された学術文献に基づいていることが重要です。Scite.aiとScite MCPを通じてMDPIのコンテンツを提供することで、研究者はAIを活用した環境でもこれらのOA論文を見つけ、活用できるようになります。各論文にはSciteのSmart Citationsが付与され、正式な出版版である最終出版版への直接リンクも示されます」

 

この連携により、MDPIのコンテンツは次のように扱われます。

 

  • Sciteへの収載:論文にはSmart Citationsが付与され、引用の文脈や、その研究成果がほかの文献でどのように評価されてきたかが示されます。

  • Scite MCP経由での検索:Claude、ChatGPT、Microsoft Copilotなど、MCPに対応したAIツールから見つけられるようになります。収載、データ変換、認証、システム統合はResearch Solutionsが担います。

  • 正確な提示:AIの回答は検証済みの論文本文に基づき、MDPIのプラットフォーム上の最終出版版にリンクされます。これにより、ハルシネーション(AIによる事実と異なる生成)や、研究成果の誤った帰属が生じるリスクを抑えます。

  • 利用状況の計測:論文単位の分析により、どの論文が、どの組織から、どのAIプラットフォームを通じてアクセスされたかを把握できます。

 


Research SolutionsのPublisher Relations & Content Strategy担当Vice PresidentであるSharon Mattern Buttiker氏は、次のように述べています。


「OAは常に、研究成果へのアクセスを容易にすることを目指してきました。研究成果の探索がAIツールへと移る中で、出版社は、研究者が適切な情報源にたどり着き、その研究が著者の成果として正しく示されていることを確かめる必要があります。MDPIは今回、重要な一歩を踏み出しています。研究者が日常的に利用している環境に対応しつつ、自社コンテンツの最終出版版との直接的なつながりを保ち、そのコンテンツがどのように見つけられているかを、より詳しく把握できるようになるからです」


Research SolutionsのChief Strategy OfficerであるJosh Nicholson博士は、同社のエージェント型研究ツールキットと出版社向け戦略について、次のように述べています。


「Scite Publisher Gatewayは、出版社がAIツールを通じて研究論文を提供できるよう支援する、Research Solutionsの戦略の一部です。今回の合意は主にOA論文を対象としていますが、他の多くの出版社では、OA論文であってもウェブ上でのアクセスが制限されているのが現状です。これからの研究者が活動する場は、AIの中です。この提携により、その場でコンテンツにアクセスし、見つけられるようになります」


 MDPIが出版した全論文の全文は、すでにScite Publisher Gatewayを通じて収載され、検索可能になっています。

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