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2025年のインパクトファクター(IF)が発表されました

  • 6 日前
  • 読了時間: 4分

(※本記事は、mdpi.comの英文記事「2025 Impact Factors Released」を翻訳したものです)


インパクトファクター(IF)は、学術誌に掲載された論文がどれだけ引用されているかを示す指標です。具体的には、ある年において、その学術誌(ジャーナル)が直近2年間に掲載した論文が平均で何回引用されたかをWeb of Scienceのデータにもとづいて算出したものです。研究者にとっては、「この学術誌に載った研究は、どれくらい読まれ、次の研究へとつながっているのか」という実務的な問いに答えてくれる数字だといえます。


この指標は、個々の論文ではなく学術誌全体に対して与えられます。インパクトファクターが高ければ、その学術誌が分野の中で占める位置についてはよくわかりますが、そこに掲載された一本一本の論文の質まで語るものではありません。


論文単位で見るための補完的な指標として、MDPIは各論文のページにAltmetricスコアを掲載しています。インパクトファクターが学術的な引用を追うのに対し、Altmetricスコアは、論文が学術文献の枠を超えてどのように共有され、議論され、言及されているかという、より広いオンライン上の注目度をとらえます。この二つは、「この研究は人々に届いているか」という同じ問いに、異なる角度から答えてくれるものです。


数週間前にScopusの2025年版CiteScoreが公開されたのに続き、このたびClarivateが、今年のジャーナル・インパクトファクターをJournal Citation Reports(JCR)で発表しました。


254誌のMDPIジャーナルでインパクトファクターが上昇


今年のJCRには、幅広い分野にわたる330誌のMDPIジャーナルが収載されています。このうち231誌が、それぞれの分野カテゴリーで上位50%(Q1・Q2)に位置しており、その対象は材料科学、公衆衛生、環境研究、数学といった、性格の異なる領域にまで及びます。78誌がQ1(上位25%)に入り、33誌はJIFが5.0以上となっています。


  • 330誌がジャーナル・インパクトファクター(JIF)を取得

  • 29誌が初めてJIFを取得

  • 254誌でJIFが上昇

  • 四分位(Q1~Q4)が付与されたジャーナルの71%がQ1またはQ2


各MDPIジャーナルの詳細な指標は、Web of Science収載ジャーナル一覧、または各ジャーナルの統計ページ(Journal Statistics)でご確認いただけます。


29誌のMDPIジャーナルが初のジャーナル・インパクトファクターを取得


インパクトファクターの初取得は、成長過程にあるジャーナルにとってひとつの裏づけとなります。それは、十分な期間にわたって論文を発行し、幅広く引用されてきた結果、科学的影響力の公式な記録に名を連ねるに至ったことを示すものです。そのジャーナルが支える研究コミュニティにとっては、掲載された研究がきちんと読まれ、次へとつながっていることの表れでもあります。


今年は、新興・既存さまざまな研究領域にわたる29のMDPIジャーナルが、初めてジャーナル・インパクトファクターを取得しました。その一誌一誌が、長年にわたる編集体制の構築と査読の積み重ねの成果であり、2026年のJCRで初めてその評価を得たことになります。


これは、科学がどのようにインデックス化されていくかという、より長期的な変化の一部でもあります。Emerging Sources Citation Index(ESCI)が2016年に始まった時点で収録されていたMDPIのジャーナルは24誌でした。それが2024年には200誌を超えるまでに増えています。これはMDPIに限った話ではなく、学術出版全体に見られる動きで、主要な引用追跡システムの中でオープンアクセス出版の存在感が大きく高まってきたことを映し出しています。


影響力を生むオープンアクセス


MDPIのジャーナルは、Web of Scienceにおいて累計2,520万件の引用を受けています。この数字は、MDPIの広がりを測るものというより、研究が自由に利用できる状態に置かれたときに何が起こるかを示すものです。すなわち、研究は見つけられ、読まれ、使われるということです。オープンアクセスは、その成果が実際に広く行きわたって初めて意味を持つものであり、引用はそれが起きていることを示す一つの指標です。


これまでに460万人を超える著者の先生方がMDPIのジャーナルで論文を発表されてきました。分野・機関・地域を超えて広がるこの裾野こそ、この規模でオープンアクセスに取り組む意義そのものだといえます。


MDPIの学術コミュニティの皆さまへ


これらの成果は、実際に手を動かしている方々のものです。基準を定める編集長、その基準を支える編集委員と査読者、そして自らの研究にオープンアクセスを選んでくださる著者の皆さま。Journal Citation Reportsに並ぶ数字は、編集の現場で、査読の場で、そして投稿の段階で下された一つひとつの判断が積み重なった結果にほかなりません。その歩みを支えてくださったことに、心より御礼申し上げます。


データ引用元: 2025 Journal Impact Factors, Journal Citation Reports™ (Clarivate, 2026)

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